FPGAプロトタイピングのS2Cがデザインのインプリメント環境を大幅強化 |
2016年6月6日、FPGAベースのプロトタイピング・システムを手掛けるS2Cは、同社の提供するソフトウェア環境「Prodigy™ Player Pro」のバージョンアップを発表した。
発表によると最新の「Prodigy™ Player Pro 6.3」では、デザインをプロトタイピング・システムにインプリメントするためのパーティショニング機能が大幅に強化された。
パーティショニング機能として強化されたのは、従来から「Prodigy™ Player Pro」に備えられていた複数ボードにまたがるデザインのパーティショニング機能で、まずターゲット・デバイスとしてXilinxの「UltraScale FPGA(VirtexおよびKintex)」がサポートされた。S2Cの環境ではこれらは最新のデバイスを最大1.6GHz LVDSでピン・マルチプレキシング可能。また、ボード間のケーブル・コネクタを柔軟に選択する事が可能となったほか、パーティショニング後にケーブル設定を行い、性能に対する影響を確認する機能が新たに用意された。更に、同じFPGAファミリであればFPGAの搭載数に関わらずクァッド、デュアル、シングルと各種ボードを混合で使用しデザインをパーティショニングできるようになった。
S2Cはこの他にもパーティショニングの処理そのものを高速化したり、パーティショニングの品質を向上させる機能強化、機能追加を複数実施しており、FPGAプロトタイピングにおける工数削減を実現している。
なお、S2Cは「Prodigy™ Player Pro 6.3」におけるデバッグ機能についても予告的な発表をしており、今年の夏を目処に「マルチFPGAデバッグ」機能をサポートする予定との事。同機能は新製品としてリリースされる予定の「Prodigy Multi-Debug Module」と「Prodigy™ Player Pro」の連携によって実現されるもので、複数のFPGAボードを同時にデバッグすることができるという。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
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