S2Cは、新しいProdigy Logic Matrixファミリにより、大容量かつ高性能なFPGAプロトタイピングの基準を引き上げます
Dec 12, 2020

S2Cは、新しいProdigy Logic Matrixファミリにより、大容量かつ高性能なFPGAプロトタイピングの基準を引き上げます

FPGAプロトタイピングのスピードでエミュレータ容量を実現

 

  • 高密度と接続性の双方で最適化されたアーキテクチャにより、数百のFPGAへの拡張性とプロトタイピングを容易に実現
  • エミュレータの10〜20倍のパフォーマンスを実現
  • 完全なプロトタイピング・ソリューション – 1つのウィンドウで実現する複数FPGAデバッグ、システムレベルのコ・モデリングを実現するProgoBridge、そしてプラグ・アンド・プレイのドーターカードで使用可能な90以上のPrototype Ready IP

 

2020年12月10日 – SoC検証を加速するFPGAベース・プロトタイピング・ソリューションの世界的リーダーであるS2Cは、新たなクラスのFPGAプロトタイピング製品であるS2C Prodigy Logic Matrixファミリーを発表しました。 Logic Matrixは、大規模な設計スケールとパフォーマンスの両方のニーズを満たすために、ゼロから設計されています。従来のFPGAプロトタイピング・システムは通常、システムにつき最大4つのFPGAを実装しており、その対象は単一システムでの導入、あるいは拡張したとしても限定的でした。一方でエミュレーターは大規模な設計に対応していますが、現実的なインシステムのテストやソフトウェア検証を実行するのに十分なパフォーマンスが出ません。Logic Matrixは、ますます複雑化する複雑さと、パフォーマンス要件に双方への対応が可能で、5G、データセンター、AI/ML、自動運転などのアプリケーションに向けた大規模SoC設計に対して完璧なソリューションです。

Prodigy Logic Matrix(LX)シリーズは、高密度FPGAプロトタイピングプラットフォームで、スペースと接続性の双方から最適化されています。Logic Matrixは最大8つのFPGAを搭載し、標準の42Uサーバーラックに最大8つのLogic Matrixを収容することができます。(サーバーラックあたり合計64個のFPGAを搭載可能)。さらなる拡張に対して、複数ラックをリンクすることもできます。帯域幅と柔軟性に考慮しながらFPGAのインターコネクトを簡素化するために、Logic Matrixは階層型接続を導入しました。つまりShortBridge、SysLink、TransLinkのそれぞれが異なる粒度を持ち、ローカルのLogicMatrixからLogicMatrix、およびラックからラックへのインターコネクトに対応します。ShortBridgeは隣接するFPGA間の高スループットの接続を提供し、SysLinkは高帯域幅のケーブルを介してFPGAを接続します。TransLinkは銅線または光ケーブルを用いたSerDes接続により、FPGA間の長距離リンクをサポートします。Logic Matrixはまた、サーバークラスの装備、つまりリアルタイムのシステムモニターやプロ仕様の冷却装置、冗長ホットプラグ対応電源などを提供し、高い信頼性と堅牢な操作を保証します。Logic Matrixの高密度アーキテクチャは、サーバーラックのスペースや貴重なベンチトップのスペースを節約し、所有コストをさらに削減します。

新たな物理アーキテクチャによってハードウェアの導入は大幅に簡素化できますが、複数FPGAによる設計においてはFPGAパーティショニングが必須です。S2Cは、2020年10月に、より高速なネットリスト・パーティション・エンジン、最適化されたブラックボックス・フロー、そして完全自動のTCLスクリプト機能を備えたPlayer Pro Compileソフトウェアの拡張バージョンをリリースしました。S2Cは、数百ものFPGAを要するハイパースケールデザインに対応するために、階層型接続をサポートするRTLパーティショニングを間もなくリリースします。

最初のLogic MatrixシリーズであるLX1およびLX2は、それぞれXIINX社のUltraScale VU440およびUltraScale+ VU19Pをベースにしています。LX1は、最大で推定2億4千万ASICゲート、709Mbの内部メモリ、23000のDSPスライス、19216個のI/O、そして384のGTHトランシーバを提供します。LX2は、最大で推定3億9200万ASICゲート、1.79Gbの内部メモリ、30,700のDSPスライス、12,672個のI/O、そして384GTYのトランシーバーを提供します。

Logic Matrixは、S2Cのプロトタイピングの生産性を高める他のツールの強みも活かしています。PlayerPro Runtimeソフトウェアは、Prodigyプロトタイピング・システムの購入に含まれており、高度なクロック管理、統合セルフテスト、自動ボード検出、I/O電圧プログラミング、複数FPGAのダウンロード、リモートシステムの監視と管理など、利便性の高い機能を提供します。S2Cのマルチデバッグ・モジュールは、複数のFPGAを同時に扱えるディープトレース・デバッグやクロストリガーの機能を提供します。S2CのProtoBridgeは、ホストPCとのシステムレベルのコ・モデリング、およびテスト対象のデバイスへのPCIe/AXI接続を可能にします。S2Cは既製のインタフェース・アクセサリの膨大なライブラリをPrototype Ready IPとして提供しており、実機データへのアクセスやシステム間接続を簡素化します。

「誰もが同じもので良いわけがない – このフレーズはFPGAプロトタイピングでも言えることです。」 S2CのCEOである中間俊雄はこのように述べています。「S2CはProdigy Logic Systemで成功してきおり、特に1つ〜4つのFPGAを搭載したシステムの展開で大成功を収めています。そしてまた、FPGAプロトタイピングのパフォーマンスを実現しつつ数十億ゲート規模のASICのキャパシティに対応するための高密度かつ接続性において最適化されたFPGAプロトタイピング・ソリューションに対する需要が高まっていることも認識しています。当社はProdigy Logic Matrixファミリを発表できることを嬉しく思います。そしてLXシリーズは FPGAプロトタイピングの価値をハイパースケール・デザインへと拡張し、大きな変革をもたらすであることを確信しています。」

 

供給時期

VU440ベースのProdigyLX1は即日出荷が可能です。VU19PベースのLX2およびRTLパーティショニングは、2021年第2四半期にリリースする予定です。詳細については、最寄りのS2C担当営業にお問い合わせいただくか、当社サイト - www.s2ceda.comにアクセスしてください。

S2Cについて

S2Cは、今日の革新的なSoC/ASICデザインに向けたFPGAプロトタイピング・ソリューションの世界的リーダーです。S2Cは2003年の設立以来、SoCラピッドプロトタイピング・ソリューションを成功裏に提供しています。500を超える顧客に3,000件以上の導入実績を誇り、非常に優秀なエンジニア・チームと顧客重視を主義とする営業チームは、ユーザのSoC開発におけるニーズを十分に把握しています。S2Cは、販売拠点および代理店を米国、欧州、イスラエル、中国、韓国、日本、台湾に設けています。

XilinxおよびVirtex Ultrascale+ はXilinx, Inc.の商標または登録商標です。S2C、S2Cロゴ、Prodigy、Logic Matrix、Player Pro、ProtoBridge、Prototype Ready IPはS2Cの商標または登録商標です。他のすべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。

 

お問合せ先

Aki Huang

MARCOM Specialist

Email: marketing@s2ceda.com

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